社会福祉法人ぽぽんがぽん

お知らせ
2025.01.29

知的障害者の自立生活 これまでとこれから

日程|2025年3月1日(土)13:00-16:30(予定)

詳細 https://everevo.com/event/89436

【シンポジウム概要】

第一部  「重度訪問介護の対象拡大から10年——これまでを振り返る」 

2014年に重度訪問介護が重度知的・精神障害者に対象拡大してから10年が経ちました。この間、重度訪問介護の知的障害者の利用者数は、数は少ないものの、4倍(316→1250)となっています。ここでどのような暮らしが展開されているのか、私たちはこれまでつながった人たちから教えていただき、オンラインサロンなどでご紹介してきました。支給量やヘルパーの確保に課題を抱えながらも、それぞれが自分らしい生活を形成し始めていることが示されてきたと思います。

 今回のシンポジウムでは、この制度改革の際、中心にいらっしゃり、そして現在も制度政策に意見を突き付ける存在であるDPI日本会議副議長尾上浩二氏をお招きし、重度身体障害者の制度として使われてきた重度訪問介護の対象拡大をどのように構想され、それが実現していったのか、そして、国連から脱施設を強く要請する勧告が出される中、今後どのように自立生活を支える仕組みとしての介助サービスを(さしあたり今は重度訪問介護)構想しているのか、いくのか、というあたりをお話ししていきたいと思います。

本会からは同様に対象拡大の制度改革の際、中核にいた岡部耕典氏に加わっていただき、田中が質問をしていく形で進めていきます。

登壇者 
DPI日本会議副議長 尾上浩二氏
知的障害のある人の自立生活について考える会 運営委員 岡部耕典氏(早稲田大学)
知的障害のある人の自立生活について考える会 運営委員 田中恵美子(東京家政大学)

第二部  「自立生活の運動はいまどこに? 支援のコーディネーターが語り合う(仮題)」

知的障害のある人の自立生活において、多くの場合、当事者と介助者や関係者をつなぎ調整する役割が必要になります。こういったコーディネートの役割は、制度として確立されたものではありません。第二部に登壇するのは、それぞれに異なる自立生活の場で、当事者の必要に応じてこういったコーディネートの実務を担っている支援者たちです。

 コーディネーター(サービス提供責任者など)は、何を、なぜ、どのように行っているのか。そして、それは第一部で振り返ったような自立生活運動の精神をどのように受け取っているのか(あるいは、受け取りそこねているのか)。コーディネーターたちがいま現在直面している課題や問題意識を共有し、そこからどのように制度への提案や未来の実践につなげていくことができるのかをわいわいと話し合います。

登壇者
市川彩(東京都練馬区・合同会社ヒビノクラシ)
児玉雄大(東京都練馬区・合同会社ヒビノクラシ)
ササキユーイチ(静岡県浜松市・認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ)
庭野拓人(東京都大田区・NPO法人風雷社中)
And more.
進行  水野昌和(大阪府茨木市・社会福祉法人ぽぽんがぽん)