2021.05.20
重度知的障がい者の自立生活をひろげるというミッション
ぽぽんがぽんでは、これまでの活動の中でいろいろな支援に取り組んできていますが、その中でも特に伝えたい(いっしょに考え、いっしょに行ってほしい)暮らしのかたちがあります。それは、重度な知的障がいのある方の重度訪問介護という支援サービスを活用した自立生活(援助付きひとり暮らし)です。
はじまりはOさんという方から。Oさんのお母さまが病気でお亡くなりになり、その数年後お父様が脳梗塞で倒れてしまい、ご家族はOさんと地域で暮らすことができなくなりました。しかし、当時Oさんと関わっていた10代後半から20代前半の若き支援者たちが「Oさんを施設に送ってはいけない」と話し合い、2000年9月、Oさんはご実家からアパートに引っ越し、支援者が一緒に泊まり込むかたちで自立生活がスタート。それは、Oさんが20代後半のことでした。
その後、ぽぽんがぽんでは、2001年にTさん、2003年にYさん、そして2004年にAさんと、計4名の知的・精神などの重度の障がいのある方の自立生活支援を実施してきています。(Tさんは入院後に他市へ地域移行されました。)
しかし、重度の知的障がいのある方が重度訪問介護を活用して地域で自立生活をするという選択肢は、まだまだ知られていません。また、希望しても制度的にも担い手的にも困難が多いのが現状です。このような状況の中、ぽぽんがぽんは、これまで先進的に取り組んできた重度知的障がい者の自立生活を、あたりまえに選択できるように、社会にひろげていくことがミッションであると考えています。
ぽぽんがぽんは、重度知的障がいのある方の自立生活について「いっしょに考える。いっしょに行う。」を重点的に取り組んでいきます!